昨日、8月31日を持って、名古屋市科学館の天文館・理工館が閉館になりました。
名古屋で子供時代を過ごされた方ならおなじみの場所ですね。
とてもリピーター率の高い施設で、過去47年間のプラネタリウム上映で1回の平均が200人(定員350人)、なんだそうです。いつ行ってもガラガラなんてことは一度もありませんでした。
自分がミナトくらいの頃だったか、『曇っていても雨が降っていても昼間でも星が観れるところに連れて行ってやる』なんて連れて行かれて、プラネタリウムの星を見て驚いた覚えがあります。また、投影機も当時はまだ夢の時代だったロボットのようでワクワクした覚えもあります。
小学生の星を習う頃から興味を持ち出し、中学の頃には毎月のようにバスで1時間かけて通っていました。今で言うコミュみたいなものを作って全国に星好きな友達もいました。
高校になれば科学館の大人の天文クラブに入り、その中の高校生だけでつくる高星会にも入ってました。そのころ何度かプラネタリウム解説者の服部先生に近くの喫茶店でカレーをご馳走していただいた。。なぜ自分だけ連れて行ってもらえたのかは忘れてしまいましたが。
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その科学館、最終日がナント当店の定休日。めぐり合せでしょうか。
朝8時半ごろ着くとすでに長蛇の列でした。一番の人は朝5時から並んでいると聞きました。
人気のある最終回のチケットを何とか購入でき、なじみのある展示物を子供たちと楽しみました。わけもわからずボタンを押すのが好きでしたね~。
わりと好きだったのがこの水の力という展示物。フロア中プールのような匂いがしていました。
それから鉄道模型。これだけの規模は昔はココでしか見れなかった。
実験ラボでの静電気の実験や液体窒素の実験も楽しかった。
最終回、16時から始まるのに15時にはこんなに。
馴染み深いドアから直径20mのドームに入ります。
最後のテーマは「プラネタリウムのすべて」。カールツァイス4型プラネタリウムがフル作動します。
マスコミもたくさんいる中、館長の挨拶に続いてドームが青空に。青空投影機によるものです。
最終回の解説はナント服部先生。カレーご馳走していただいたお礼もしなくては。
音楽とともに太陽が沈み星空に。そして昔と変わらず『田舎はこのぐらい、名古屋駅ではこのぐらい』と星の量をかえて解説しています。(昔はコレに加え『地下街はこんな・・・』なんてウケてましたね。)
満天の星空の中、なじみのある矢印や星座絵を使っての星の解説、こと座のギリシャ神話の話と進みます。服部先生の独特な口調がとても心地よいです。
そしてこの後はツァイス4の惑星運動、過去の惑星の動きを超短時間で、日周運動やそのまま北極まで移動して北極での日周運動、オーロラ投影機でのオーロラ、雲投影機で雲をたちこめ星を隠し、雲が晴れると流れ星の嵐。とても現役引退するとは思えない機械でした。
そして最後、最終回最後は日の出ナシの満天の星空のまま終わりました。
役目を終えたばかりのプラネタリウム、ツァイス4型です。
撮影タイムが始まりました。
ツァイスのロゴが仕事をやりきった“どーだ!”感が出ています。
こちらが解説台です。毎回ナマの解説で楽しませていただきました。
最後の解説者となった服部完次先生です。寂しそうな表情ですね。あとでカレーの話したら喜んでくれました。その頃先生20代じゃなかったかな?
外のロビーに貼ってある星雲星団の写真。
そして・・・
役目を終えた天文館の展示物たち。
来年新科学館がオープンするのですが、それはそれで。自分の人生の何か一つが終わったように感じます。
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