映画『グラン・トリノ』の試写会を見に行ってきました。
主演・監督はおなじみのクリント・イーストウッド。なんと78歳だそうです。
残念ながら、この作品で俳優をやめるそうで、監督業に絞るといわれています。
凄いヒーロー的な存在ではなく、年をとって偏屈な“ジジイ”的な存在。なのにいつものイーストウッドらしい渋さがいいですね~。
渋さがあるのにジョークを言う前の彼の顔は、妙に親しみがわく何とも言えないところが大好きです。
所々コミカルに描かれていますが、本筋ははっきりしていてみやすい映画です。最後には会場では皆すすり泣きしていて、明るくなったときにはなんと!拍手喝采でした!
映画の名前になっているグラントリノとは車の名前。フォード・トリノのハイランクがこの車。ハードトップの美しいボディーラインがいい。しかし映画ではこの車を間近でじっくり見せてくれるシーンがなく個人的に少し残念。
また、劇中の雨の2シーン。雨が降っているのに、イーストウッドの後ろのガラスに映りこんでいる空は雲のうつる青空。もう一つは雨なのに日影。この意図が何なのか。ミスにしては幼稚なので、必ず何か意図があると思うのですが、日本でいう“狐の嫁入り”状態。ミステリアスな部分も残ります。
内容は・・・
長年一筋で勤め上げたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれた孤独な老人ウォルト・コワルスキー。自宅を常にきれいに手入れしながら、M-1ライフルと72年製フォード車グラン・トリノを心の友に静かで退屈な余生を送っていた。しかし彼の暮らす住宅街に、もはや昔馴染みは一人もおらず、朝鮮戦争帰還兵のコワルスキーが嫌ってやまないアジア人をはじめ移民の外国人ばかりが我が物顔でねり歩く光景に苦虫をかみつぶす毎日だった。そんなある日、彼が大切にする庭で、隣に住むモン族の気弱な少年タオが不良少年グループに絡まれていた。彼らを追い払おうとライフルを手にしたコワルスキーだったが、結果的にタオを助けることに。タオの母親と姉がこれに感謝し、以来何かとお節介を焼き始める。最初は迷惑がるものの、次第に父親のいないタオのことを気に掛けるようになるコワルスキーだったが…。
素晴らしい映画に出会えました。お勧めの逸品です。
オフィシャルHP
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/
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